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フリーゲーム:絶界アビスシンカーがめちゃくちゃ良かった!!!!大長編RPGの傑作!!

 

絶界アビスシンカー 完全版:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]

 

⚠️ネタバレありますので注意!⚠️

 

 

まずはゲームの基本情報

タイトル:絶海アビスシンカー
ジャンル:RPG
クリアまでのプレイ時間:約45時間
作者:スシさん(https://twitter.com/sushi0100)

 

プレイしたきっかけ

アビスシンカーは、このblogで以前紹介した「宇宙船還ルナドーン」と同じ作者さんのゲームです
ルナドーンもめちゃくちゃに面白かったので、期待してプレイ

よかったところと、このゲームをオススメできる人

よかったところはストーリー
ファンタジー要素、SF要素、人間模様が入り混じった傑作

戦闘面も前作からパワーアップし、無難に面白い

「ここが不快」みたいな要素があまりない

どのゲームでもストーリーと戦闘がいいですとか言ってるので、語彙力が欲しい

王道のSFファンタジーRPGや、長編RPGを遊びたい人におすすめ
まだ遊んでない人は、以下ネタバレが多分に含まれるのでご注意ください

 

良かったところ①ストーリー

主人公のなるみは、ストーリー序盤ではやや奥手な性格なものの、
全編通してとにかく冷静かつ前向き

前作ルナドーンの主人公サユカも似たタイプのキャラクターでしたが、
めちゃくちゃ感情移入しやすい、応援しやすいですね
なるみ視点になって、物語の続きが気になってドンドンプレイしてしまいました

主人公のなるみ

ストーリー振り返り

お話の概要は女子高生たちが異世界召喚されて、戸惑いながら生きるために戦うお話
元の世界ではあまり周りに馴染めていないなるみの物語

異世界召喚されたのは2つの高校の生徒たち
序盤は高校同士の対立や不和、異世界への不安が大きく描かれています
平和な日常生活から急転直下、バケモノだらけの死と隣り合わせの世界、
冷静に協力できるほうがおかしいんでしょう

 

生きるため、水を得るためにに手探りで下層進んで行くと、地下天使と遭遇
その後まさかの展開でもうめちゃくちゃに

1章終盤の地獄


大量の死人が出て、もうどうなっちゃうんだよ!このゲームバッドエンドかよ!
と思っていたところ、まさかの・・・


タイムトラベル

 

なるほどな、と

 

道中、味方が持ってない属性が弱点の敵が居たりして、
おかしいなとは思ってたんですがそういうことか、と

 

 

そして2章

早いうちに強力な助っ人、千条(夏姫)を仲間に引き入れ、
1章とは全く異なるメンツで探索

千条は1章でもその強さが描かれていましたが、仲間になっても強力
状況の飲み込みが早く、タイムトラベルという荒唐無稽な話も信用してくれます

地下天使との接触は、準備していたにも関わらず、
ソフトランディングとはいかず、1章ほどではないものの多くの犠牲を生んでします

最終的には少ないながら生き残った面々で地下天使のボス・ラシュリンカを説得し、
地球への転移魔法を発動

 

・・・する直前に抜け出し、再度やり直しを選択するなるみ

これ以上良い未来があるのかは微妙なところですが、
死体が消滅するときとしないときがある、
1章では仲間になったリィトが2章では登場しないなど、
謎は残されていました


1章の失敗はやはりフルスカへの尋問だったということですかね
2章ではつつじではなく夏姫が犠牲になったことで(それだけじゃないですが)、
うまくいった感じですが、
人間の心の動きというのは難しいと思わせられます

誰かの存在が、誰かの支えになっているというメッセージですかね

最終章、2度目のやり直しへ

最終章は地下天使と最下層を知ったなるみが、元凶を倒そうとするお話
ボリューム的には1章と2章を合わせたより多いです

 

すべての伏線が回収されていきます

・体が消えるのは微小な原生生物の仕業
・タイムトラブルではなく原状回復
・謎の第3勢力シーラル
・リィトの所属と第4勢力
・世界の仕組み

 

異世界ファンタジーと思わせておいて、ゴリゴリのSFでした
前作もそうでしたが、作者さんはSFが好きなんでしょうね
私も好きです

 

それにしてもなるみの前向きさには憧れますね
ストーリー進行上そうでないと、という部分もあるとは思いますが、素直に尊敬

最終章では慈悲の塊のような翔花に支えられるシーンも多いですが、
それもなるみの前向きさあってのことだと思います

 

良いところ②キャラクター

前作と比べてもキャラクターが多く、
タイムトラベルしてパーティーメンバーが大きく変わるシステムが、
キャラクターを魅力的に見せるのに一役買っていると思います

 

なるみ:主人公

上のほうで書いた通り、冷静かつ前向き
序盤こそ引っ込み思案というか、人付き合い苦手感があるものの、
正義感の強さや行動力は以前からの模様

戦闘での強さは、主人公らしく強めの印象
ステータスが高めで味方全体へのAGIバフが協力

回復もある程度こなせ、敏捷が高く、命中不安ながら全体攻撃もできる万能型
武器は弓or短剣だが、ほぼ弓でプレイした

 

翔花:心優しいなるみの親友

全編を通して心優しく、自己犠牲の精神もあり、
なるみを信頼している 聖人
本作のヒロイン

 

戦闘では長剣かフルーレを扱うナイトタイプ
長剣では複数の属性攻撃に加え、敵のバフ解除、
グループ攻撃など多彩な攻撃が可能

前衛ながら、全キャラで唯一、味方全体の状態異常解除ができる
このゲーム状態異常が強力なので、かなり心強い

私はほぼ長剣でプレイ

弓月:明るいムードメーカー

ムードメーカーかつ頑張り屋
一方で、秘密を抱えていそうななるみを信じきれない冷静さも兼ね備えている

 

戦闘では数少ない槍使い
槍使いながら打撃と刺突を使い分けられる
また安定した全体攻撃が使える数少ないキャラ

終盤は全体攻撃連発で雑魚をせん滅する戦法になっていくため、
安定した全体攻撃かつ前衛職の敏捷ということで強力

私はレギュラーメンバーに入れなかったが考慮の価値あり

 

風美:引っ込み思案な臆病キャラ

1章ではなるみや弓月とともに地下天使に立ち向かうも、
最後にはメンタルが耐えられなくなってしまう

異世界に適応してバケモノと戦う方が異常であって、
風美のように逃げ出したいと思うのが普通なんでしょうね

 

戦闘面では回復特化キャラ
1章ではほぼ回復役という感じだが、
このゲーム魔法職でもそれなりに物理火力が出るので、
そこまで火力不足というわけではない

完全復活できるマスターリザレクや、
奥義で状態異常回復・防止ができるのが強みか

攻撃面は気属性の魔法が使えるので、雑魚戦では十分戦える
ボスでは弱点を突ける味方や、他の火力キャラにはさすがに劣る

 

夏姫:鬼神のごとき活躍

1章・2章では鬼神のごとき活躍を見せる
1人で1フロアを踏破したり、地下天使と戦うなどかなりの強さ
1章では孤高のイメージもあるが、実際は普通に話ができるし
現実的な考えができる頭脳とメンタルの持ち主

最終章では・・・・

 

戦闘面では高い攻撃力・HP、強力な自己バフで戦う対ボスで輝くタイプ
前衛職で唯一打撃武器が装備できる

一方でどちらの武器でも複数体攻撃できる技がなく、
最終的にはレギュラーに入ることはなかった

 

つつじ:夏姫の理解者

孤高のイメージがある夏姫の精神的支柱
2章→最終章へ記憶を引き継いだことで、苦しい状況にうまく対応し、
なるみ達と合流を果たす

2章終盤でも夏姫の死に腐ることなくなるみたちに協力
作中でも語られているが意外とタフなメンタルの持ち主

 

戦闘面では水と光の魔法使い
回復魔法も使える賢者タイプ

魔法はどちらの属性も全体攻撃、単体攻撃がそろっており、
非常に使いやすい

代わりにデバフやバフはほぼない

魔法系キャラの中で一番使いやすく、レギュラーメンバー入りしている

 

リィト:異星の大将

1章で登場時は素性が不明だったが、芯の強さは垣間見える

詳しいことがわかるのは最終章中盤以降

リィトからすれば敵サイドにとらえられ、嘘がつけなくなる術を受けても、
うろたえることなく気丈にふるまう

さすが軍人といったところか

 

戦闘面では攻撃魔法特化キャラで炎・風・闇魔法の使い手
前衛への範囲攻撃はできるのものの、全体攻撃は貧弱な風魔法か奥義のみ

代わりに闇魔法は威力が高めで魔防ダウンがついており、
ボス戦では活躍が期待できる

しかし雑魚戦では全体攻撃が重要なので控えメンバーに

 

フルスカ:地下天使の変わり者

水色のスライム的な魔物に乗っかる変わり者の地下天使(下っ端)

なるみからすると地下天使接触においてキーとなる人物
そののんきな性格のおかげで、ヒトと和解しなるみたちの協力者になる

フルスカが居なかったら成立していない部分が多いので、存在が功労者なのかも

 

戦闘面では弓と槍の使い手

他メンバーと攻撃属性が被らないよう槍を装備させていたが、
技は弓の方が強力っぽい

特に全体必中攻撃の心眼乱れ撃ちが強力(なるみにもその技ください)

ボス戦では射撃耐性を低下させる矢の嵐が非常に強力
最終的に射撃属性はフルスカ本人を含めて3人が使えるようになるので、
火力がかなりだしやすい

地下天使の特性として回復薬などのアイテム使用時に効果が発揮できない(弱くなる)が、
パーティーに1人くらいなら許容範囲か

クレイアス:誠実な上級天使

2章でも最終章でも仁義を通す武人
彩翅(上級天使)の中で1番理性的(人類基準)で、
他の彩翅と比べて人類に協力的

母国への帰還を願い、ラシュリンカにその意思を探っていた
結局ラシュリンカにその意思はなく、決別

 

戦闘面では、耐久・火力もあり全体回復と復活技も覚えるバランスタイプ
武器は長剣と短剣だが、主に短剣で運用

夏姫と同じく範囲攻撃に乏しく、回復も単体回復がないので器用貧乏な印象

 

アルマ:幼き戦士

最後に仲間になるエグゼイル陣営の強力な戦士

その戦闘力とは裏腹に、人懐っこく無邪気な性格
すぐになるみ達と馴染み、ムードメーカーになっていた印象

召喚後からたくさんの仲間の死を超えてきたはずだが、
悲しみを感じさせず、憎しみもなく、ただ帰還を目指している

 

戦闘面では専用装備である特殊な銃(レーザーガン)を使用
物理と魔法の両方を扱える、バランス型火力キャラ

前述のフルスカによる射撃耐性低下が強力なため、
なるみと合わせてレギュラー入り

めちゃくちゃ強いかどうかはわからない
入れ替えるなら弓月
あちらは魔法攻撃がないが、殴と突属性が使え、全体攻撃技もある

 

ラシュリンカ

天使たちの総大将
思わせぶりな言葉遣いが多く、真意が読めない強者のオーラがあるキャラ

最終的には野望は打たれるが、エルナに負けず劣らずの野心家

対エグゼイルでは強力な戦闘力を見せつけるが、
母国ではラシュリンカも最上位というわけではないらしい
どうなっているんウルゴス

 

シーラルの人たち

エルナの実験台1号
国ごと召喚され、なるみたちが召喚される頃にはほとんどが生き残っていない

特徴的なフォントが記憶に残るが、終盤でポンポン倒されていくので、
いまいち記憶にのこっていない

ヴァラガインとグノーム達

微生物みたいな存在の集合精神体のようなグノームという原生生物
この作品をSFたらしめている存在
SFといえば宇宙といえば未知の惑星といえば未知の生物って感じ
ロマンとワクワクしかない

グノーム達の存在が、舞台が異星であるというリアリティと、
ストーリーの厚みを加えていることは間違いない


そのグノーム達の中でもほかの生物と交信するために生まれたのがヴァラガイン

奇跡

居なかったら終わってた
居てくれてありがとう

 

難易度

バトルは結構シビア目な難易度だと思う

ボス戦はMPが尽きてからが本番で、アイテムでMPなんかを回復しながら、
なんとかなんとか全滅しないようにつないでいくような感じ

一番苦戦したのは多分1回目のセレナリア(斧の地下天使)

よくなかったところ

ぶっちゃけそんなにないが、強いてあげるなら↓くらい?

  • 終盤(シーラル世界)くらいから、中間から中間までが長く、
    敵避けゲーになってる部分がある(長距離の敵避けは楽しくない)
  • 補助装備(アクセサリ)が増えてくると探すのが面倒
  • 食料集めが面倒
    まぁ集めないと困るもんでもないからやらなきゃいいんだけど、
    集めようと思うと、特地探索(魔法陣からいけるダンジョン)の2層とかを、
    敵避けしてはキャンプに戻る、を繰り返すことになり面倒
  • 薬草がめっちゃたまるのに使いみちなくて、もったいない気持ち

 

 

クリア後

クリア後ダンジョンもあるようで、現在挑戦中

というか、本編製作中からこのゲームの存在は知っていたのだが、
完成してから一気に遊びたかったので待っていた

私が本編プレイ中にクリア後の制作をされていたようで、
ありがとうございます、ありがとうございます

 

総評

神ゲー

何気にフリゲの中でもかなりの大長編に分類されるはず

長編RPGをがっつり遊びたい人にはぜひともおすすめしたい